暮らしの中にオリーブを。

オリーブの栽培~春夏秋冬~

2017.08.08

オリーブを栽培する上での大きなポイントは、日当たりの良い場所と水はけの良い土壌です。この大きなポイントがクリアできていれば、基本的にオリーブは、生命力の強い樹木で生長も早いため、だれでも簡単に育てることができます。
上記の通り、あまり手を加えなくても、自然に生長しますが、健全な状態を維持しながら成長させるためのポイントを四季に分けて記載します。

四季に合わせたオリーブの栽培
●オリーブの木 春(概ね3~5月)の栽培


春

 オリーブが春の陽光とともに冬の休眠(休止)期から目覚めて、再び生長をはじめる季節です。そして、初夏にかけて、オリーブの花の季節となります。
植替えに最適期です。また、剪定も、特に太い枝を切り落とす更新剪定(強剪定)などの適期(2~3月)です。
オリーブと同様に草や病害虫も活動を始める季節のため、作業も目白押しとなってきます。

○春の作業


春2

・剪定(冬から春にかけて)
樹形を整えるために行なう、細い枝を切り落とす作業は季節を問わず可能ですが、樹勢回復の目的や大きくなりすぎた樹木を低く抑えるためなど、大きな枝の剪定は3月末までに終わらせるようにします。
・施肥
樹木が生長を始めるため、栄養分も必要になります。
元肥として、2~3月に堆肥などの緩効性の肥料を与えます。そして、4月頃N・P・K複合の化成肥料で構いませんので、春肥として与えます。

防除

・病害虫対策
前年度、炭疽病などの症状が現れていたら、その対策として、3月中旬から下旬にかけて、ICボルドーの散布を行います。また、5月下旬、花が咲く前に、ペンコゼブ水和剤を散布します。
今までオリーブアナアキゾウムシの被害を受けたことがなければ、必要がないこともありますが、雑木林などが近くにある場合は、予防的にオリーブアナアキゾウムシ対策を行ったほうが良いです。オリーブアナアキゾウムシは、幼虫や成長で越冬し、春暖かくなってから活動が盛んになります。その年の気温にもよりますが、早い場合は3月中旬頃から見られるようになります。そのため、3月中旬から下旬にかけて、スミチオン乳剤を樹幹株元へ散布します。また、4月から5月にかけて、ダントツ水溶剤を散布します。そのほか、ハマキムシ対策として4月下旬から5月中旬にデルフィン顆粒水和剤を散布します。
・除草
雑草もこの季節から、生長が早くなります。オリーブの木が小さいと雑草に負けてしまいます。そのため定期的な、除草管理が必要です。株元など、除草が行き届いていれば、害虫の発生も少なくなります。

四季に合わせたオリーブの栽培
●オリーブの木 夏(概ね6~8月)の栽培


夏

概ね6月初旬に満開を迎えるオリーブの花、但し花の命は短くて、2週間程度しか楽しむことができません。花の香りは、同じモクセイ科とは思えないほど、芳香はおとなしく、繊細で、爽やかさと少し甘さのある清楚な香りです。一度満開の時期にオリーブ園を訪れてみてください。
花が終わると、散ったあとには、緑色の小さな小さな果実がついているのがお分かりいただけます。その後、細胞分裂期、核硬化期、果実肥大期を経て果実が大きくなっていきます。
また、この時期は梅雨の時期でもあり、水はけの悪い土壌などでは、湿害によって、せっかく結実した果実が落ちてしまうこともあります。
そして、梅雨明け後の猛暑、渇水など果実にとっては深刻な水不足となることもあります。
肥大した果実が水不足で萎縮している場合は、早急なかん水が必要になります。

○夏の作業


・除草
梅雨のあるこの季節、一雨ごとに雑草の成長は著しく、小さな木だと草に埋もれてしまうこともあります。こまめな除草を心掛けてください。
・病害虫対策
気温が高く、湿気も多いこの時期は、病害虫の多発時期、対策が必要になります。
オリーブアナアキゾウムシ対策として、6月中旬頃、アディオン水和剤や線虫農薬のバイオセーフなどを散布します。
炭疽病対策として、ICボルドーやアミスター10フロアブルを散布します。
・施肥
開花後、夏肥として化成肥料を与え、果実の生長を助けます。

施肥
・整枝選定
春先の強剪定に伴い、多数の徒長枝(※3)やひこばえ(※2)が多くなります。これらは、初秋のハマキムシの多発の要因にもなりますのでできるだけ不要な徒長枝やひこばえは剪定します。
・かん水(※1)
梅雨明け後に続く連日の猛暑、水不足になりがちです。定期的にしっかりかん水します。

※1かん水:草木に水を注ぐこと
※2ひこばえ:根本などから生えてくる若芽のこと
※3徒長枝:勢いの強い枝のこと

四季に合わせたオリーブの栽培
●オリーブの木 秋(9~11月)の栽培


秋

秋になると、さらに果実は充実(肥大)し、いよいよ収穫の季節を迎えます。9月下旬頃から果実の色調も、品種によっての違いはありますが、濃い緑から淡い緑へ、そして赤みがかった色調から黒紫色へと熟していきます。収穫も果実の利用目的に応じて、緑果の状態で収穫するものや色調が少し変わり始めた頃から収穫するものなどあります。
酷暑・猛暑から気温の低下とともに、秋雨前線などの影響もあり、梅雨時期と同様に病害虫対策も必要です。但し、収穫も近いので農薬の使用はできるだけ避け、どうしても必要な場合は残留性の低いものを使用します。
また、台風シーズン到来でもあります。果実を多くつけ枝垂れて風の影響を受けやすくなりますので、可能な限り倒木対策(※)を行います。

※倒木対策:強風で木が倒れないよう支柱などで幹を固定する方法

○秋の作業


秋2

・除草
収穫を控えています。収穫作業性を良くするためにも、こまめに除草します。
・病害虫対策
9月上旬頃、発生しているようであればハマキムシ対策として、デルフィン顆粒水和剤、炭疽病対策として、ICボルドーなどを散布します。
9・10月は、まだまだ暖かくオリーブアナアキゾウムシの対策が必要な場合は、ダントツ水和剤を散布します。
・収穫
果実を漬物用として利用する場合は、9月下旬頃から果実が緑の状態で収穫が始まります。収穫は、果実を傷つけないよう手摘みが基本です。
また、オイル用の収穫は、10月初旬くらいから始まります。

搾油

・採油
収穫した果実を選別、病害虫の被害を受けた果実を除去します。その後、洗浄しながら採油機へ投入します。採油機へ投入された果実は、粉砕され、ペースト状になります。このペーストを攪拌することで、オイルを分離しやすくし、遠心分離によりオイルを得ます。
より品質の良いオイルを得るために、果実収穫後、可能な限り短時間で採油を行います。遅くても24時間以内には処理したいものです。
・施肥
特に果実をつけた樹木に対し、秋肥(お礼肥)として、N・P・K複合の化成肥料を与えます。

四季に合わせたオリーブの栽培
●オリーブの木 冬(12~2月)の栽培


冬

概ね収穫作業も終了したこの季節は、気温の低下とともに、オリーブの木も春から秋の活動期(成長期)から休眠期(休止期)に入ります。雑草の成長も遅くなり、病害虫の発生も激減するこの季節、春の準備を始める2月になるまでは、比較的作業も少なく、時間にゆとりがあるので圃場整備など行います。

○冬の作業


冬2

・施肥
圃場整備(※)の一環で、元肥として緩効性の堆肥を2~3月に施用します。また、1~2月頃苦土石灰を与えます。施用後は、可能ならば耕耘し、肥料と表土を混和します。
・剪定
更新剪定など、比較的大きな剪定は、2~3月に行います。

  ※圃場整備:植物を栽培する土地を整備すること

冬3

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初めてオリーブを育てる方に。
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小さなかわいい丸い実が鈴なりに。比較的低木なので、女性でもお手入れがしやすい特徴があります。
よく茂るので、オリーブで垣根を作るのにもぴったりです。

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低木で開帳性の品種です。
スペイン語で「マンザニロ」は「小さなりんご」という意味。
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銀白色に輝く葉が魅力的。葉の先が反り返った形が特徴で、あまり流通していない珍しい品種です。
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ネバディロ=ブランコ
花粉量が多く、受粉樹として「2本目」のオリーブにお迎えする方が多いです。
比較的成長が早く、大きくなりやすいので初心者にもおすすめです。

ミッション
葉の両面のコントラストが美しい品種です。直立型のすっきりとした樹形でシンボルツリーとしても楽しめます。
採れたオリーブは浅漬けにもオリーブオイルにも。

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