暮らしの中にオリーブを。

2019年7月_スポーツとオイルケア編

2019.07.01

スポーツへの関心高まっている今日この頃、競技に向けて切磋琢磨する人、観戦する人、健康のためのエクササイズや仲間とチームプレイを楽しむなど様々ですが、共通しているのは、翌日の筋肉痛ではないでしょうか。オリーブオイルをケアに使う古代ギリシャの知恵を紹介いたします。

研究論文で解明される「アスリートがオリーブ油をマッサージに使用する有用性」


2010 年3 月にニキタス氏らによってまとめられた「古代におけるスポーツ傷害の予防と治療の手段としてのオリーブオイルを用いた深部摩擦マッサージの使用」が発表されました。
概要としては「ヒポクラテス、アリストテレスなどの主要な古代哲学者や医師らの文献の徹底分析により、マッサージとオリーブオイルの摩擦を併用することで筋肉の疲労を軽減し、乳酸を除去し、アスリートの肌に柔軟性を与えて、スポーツ傷害を防ぐことができた」とあります。

医学の父ヒポクラテスの理論は最新の研究でも確認されている


医学の父といわれるヒポクラテスは「アバウト ダイエット」という著書で「オイルと水で擦ると体を柔らかくし、体が過熱するのを防ぐ」と言及しています。また、文献によると「エクササイズ後のマッサージは筋肉の痛みを緩和するのに役立つ」ともあり、「マッサージは局部血流量を増加させ、筋肉を弛緩させ、瘢痕組織を動かして破壊する」とする最新の研究結果によって正当性が確認されています。特に局所摩擦は局部温度を上げ、誘導された血管拡張の誘発および血管の透過性の増大により血流を良好にします。
ギリシャでは古くからオリーブオイルの使用を通じて、肌の弾力性とその下にある筋肉への血液供給を増加させ、アスリートのより早い回復をもたらしていたようです。

古代ギリシャにはオイルマッサージ専門のトレーナーがいた


古代ギリシャでは効果的なマッサージをするには専門の教育を受けたトレーナーの存在が重視され、「適当な量のオイルを、特に下半身に強く擦り、よく拭き取るべきだ」と書かれた文献があります。
また一方では、筋肉を傷つけないために軽く穏やかにする必要があるともいわれ、施術は決して簡単なことではなかったようです。

現代社会で運動後のケアに


エステティックによるボディマッサージの基本手技には、最初や最後に行う、手のひらを皮膚に密着させて皮膚表面を軽く撫でたり擦ったりする「軽擦法」があります。
また、やや強めに皮膚深部を意識する「強擦法」、筋肉まで作用するように揉む「揉撚法」があります。

オリーブマノン 化粧用オリーブオイルを使って運動後のケアをする場合


シャワーや入浴後に手のひらにとり、やさしくなでるようにのばした後で、強めにさすり、心臓に向かう方向へなで上げることがお勧めです。
私も一年ほど前からトレッキングやジムの後などにケアしています。ぜひお試しください。

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