暮らしの中にオリーブを。

2019年11月_紫根編

2019.10.01

漢方生薬の紫根。入手が年々難しくなり、当社では希少な紫根から効率的かつ高品質なエキスを抽出する必要性から「紫根エキスの抽出方法および皮膚外用剤の製造方法」という特許を取得しています。
もう一度紫根って、どういう植物なの?どう役に立つの?という点を中心におさらいしましょう。

「むらさき」という植物と貴人の衣服


古くは万葉の歌人額田王の歌に「あかねさす 紫野行 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」と詠まれ、高貴な身分の人しか許されない神聖さにより「禁色」として珍重されてきた紫根染めの紫の衣服。根は紫ですが、花は白い色をしています。
調べると白い花が群がり咲くことから「群(ムラ)咲(サキ)」となったという語源の説もありました。主に北半球に分布し、高冷地向きの山草で、「幻の植物」とも言われ、そうそうお目にかかることができない珍しい植物です。
平安時代の朝廷では、「内染司」や、「織部司」に属し糸を染める「染戸」という専門職を置いたり、貴族はそれぞれ染色の工房を持っていたり、このように大切にされた紫根染めの風習はのちの江戸末期まで続いたと言われています。特に南部藩の特産品として知られており、南部藩では許可なくして採集や他藩への売買が禁止されるなど大きな影響力がありましたが、人工染料の普及により、現代では全国的にも暮らしの中では殆ど見られなくなってしまいました。

ムラサキといえば黒田チカ先生


さて、この紫根の科学研究と言えば、お茶の水女子大学の黒田チカ先生(1884 ~ 1968)が有名です。黒田先生は日本で最初に理学博士の称号を得た女性で、紫根の色素成分であるシコニンの化学構造式を1918年(大正7年)に発表しました。
昭和32 年に婦人の友という雑誌に「天然のものは正直ですから、こちらが真心をもって一生懸命で向ったら、必ず門は開きます。どんなに難しいことでも悲観せず、困難にあえばあうだけ張合いがあると考え、ますます勇気と誠意で向うことです。最善をつくすということは、科学の道に限らず、すべてのことに通じると思います。」「化学の研究に明け暮れてきた半世紀を静かにふりかえるとき、歩いてきた一筋の道が、私の理想とする「真・善・美」にかなったものであることが何よりも嬉しいです。科学は真理の探求で、天然色素は原子爆弾が乱用されるような悩みの全くない、人類の生活を豊かにする善良な対象である。」と述べておられます。(参考図書ムラサキの観察と栽培 大滝末男著)

紫根の効能


古来、日本には中国のあらゆる文化が伝来しています。医学が進歩していなかった昔は今以上に魔よけとしての紫根染めへの信仰がありましたが、紫根染めの鉢巻をすると頭痛に効力があるなどはその代表的なものです。
また、江戸時代の紀州の外科医 華岡青洲は明の時代の医学書「外科正宗」の処方「潤肌膏」を元に「紫雲膏」を開発しました。
現代で進められている研究では、抗炎症、血管透過性亢進の抑制、急性浮腫の抑制、創傷治癒促進、肉芽増殖促進、抗ウィルス活性、高い抗菌性などが認められ、適用例が非常に幅広く知られています。

紫根の適用例

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