暮らしの中にオリーブを。

牛窓オリーブフォーラム vol.2 紫根の薬草的価値_2020年7月

2020.07.01

 日本オリーブ株式会社では、オリーブなど天然の植物性成分に着目し、1950 年代には和漢植物の中で特に「紫根」の研究を重ね、商品化を目指しました。

 紫根について詳しく書かれた書籍から、その価値をおさらいしましょう。

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 生物の日本名のことを和名というが、ムラサキは和名で、邦(日本)産ムラサキすなわち和紫根のことである。今日では、生物名を表わす名称は、カタカナ書きが慣習であるが、ひらがなで、むらさき、漢字では普通、紫、または、紫草、と書く。これらは、万葉時代からの呼び名からきており、古くは、むらさきね、ねむらさき、とよばれていた。

 学名とは、学問として国際的に通用する生物名で、文字はラテン語で表わす。二名(命)法といわれ、属名(名詞)と種小名(形容詞)の2 語からなり、その後に命名者名を付記する規約になっている。古代から日本に自生するムラサキ、すなわち、邦産ムラサキの学名は、リゾスパーマム・エリトロリゾン Lithospermum erythrorhizon Sieb. et Zucc. という。

 属名のlithos は石、sperma は種子の意で、石のように堅い種子、という合成語、種小名のerythro は赤、rhiza は根の意で、根は赤い、という合成語で、ともにギリシャ語であるが、これらは二名(命)法によって、ラテン語化されて、学名になっている。

 また、命名者名のSieb. は、シーボルトP.F.vonSiebold(ドイツ,1796 ~ 1866)、Zucc. は、ツカリニJ.G.Zuccarini(ドイツ,1797 ~ 1848)両氏の略記である。シーボルトは、オランダの軍医として、1822 年長崎に来日し、その後2度にわたって日本各地を旅行して、日本の「有用植物目録」、「植物誌」と「動物誌」を帰国後発刊し、日本をヨーロッパに紹介した江戸時代末期の人である。またツカリニも同じ頃日本にやってきて、日本産植物150種を鑑定記述して、バイエルン王立植物学会に提出したりして、外国に日本の植物を紹介した植物分類学者である。

 中国ではムラサキのことを、茈艸( ちそう) とよぶが、これは紀元前5世紀頃に使われていた名称である。茈は薬草、艸は草の意で、薬草によって病気を治す草という意味であると解釈されている。(省略)おもしろいことには、ムラサキが薬剤として、直接効力をもつということだけでなく、紫根染めの衣類も、間接的に効能があるという思想が伝わっていることである。

 ムラサキの薬用にされる部分は紫根部であり、効用になる成分はシコニン色素である。

 自生品も栽培品も需要には満たない現状なので、不足分はおもに中国から、毎年500 ~ 1000kg ほど輸入されているという。

 紫根の抗菌性と肉芽増殖の作用に期待して、皮膚科の外用剤として、手掌角皮症といわれる、ひび・あかぎれ・靴ずれはもとより、各種の湿疹(ただれ・あせも・かぶれ)、白癬(みずむし・しらくも)、疣贅(いぼ)、凍瘡(しもやけ)、麻疹(はしか)、痤瘡(にきび)、円形脱毛症、水痘(みずぼうそう)などや、外科的疾患の熱傷(やけど)、外傷(きりきず)、打撲症(うちみ)、膿皮症(おでき・めんちょう・ひょうそ)、痔(ぢ)など抗菌性や抗ウィルス性疾患に塗布している。

 漢方薬は副作用を起こさない意味も含め、一般に3 ~ 15 種の薬草をいくつも組み合せて用いるのが常であるが、紫根の場合も、当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)などの血液循環をよくする生薬や連翹(れんぎょう)のような、ほかの抗炎症作用のあるものと共用することにより、より効果を高めているのが注目される。

 大滝末男著「ムラサキの観察と栽培」,ニューサイエンス社,1982年より抜粋)

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 素肌のすこやかさや本質的な美しさに価値を置く当社では、「肌につけるものはできるだけ自然なもので」と研究に取り組んでまいりました。人類の智恵を大切に受け継いでいきたいですね。

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