私たち日本オリーブ株式会社は、オリーブの専門家としてオリーブの本当の価値を伝えるため日々活動をしています。今回は、そんな日本オリーブの中枢とも言える、社内の研究所をご紹介いたします。
日本オリーブでは創業者の言葉「自然を尊び、科学を重んず」をテーマに、1942年開園の自社農園「牛窓オリーブ園」および1992年から運営管理しているスペイン自社農園「トルトサ農園」でのオリーブの栽培と、自社研究所でのオリーブ研究を70年以上続けてきました。
現在、社員の約1割が研究所のメンバーとして、オリーブの新機能の解明や新素材の開発、高品質なオリーブオイルづくりに取り組んでいます。
オリーブ≒オリーブオイルと思われがちですが、日本オリーブの研究所では、これまで使い道がないと思われていた「果汁」や「葉」にも着目し、化粧品原料としての価値を見出してきました。
ある日搾油作業をしていた社員が、果汁に触れた肌がすべすべになっていることに気が付き、それがきっかけで研究が進められることになりました。
実際にオリーブ果汁にはポリフェノールやアミノ酸が含まれており、肌の引き締め・肌の乾燥や肌荒れを防ぐ働きをすることがわかり、1973年には「オリーブ果汁」配合化粧水を発売しました。
オリーブ果汁に次ぎ、1994年頃から、私たちはオリーブ葉の研究に力を入れ始めました。
オリーブの葉には、ポリフェノールがオリーブオイルの100倍以上含まれ、ビタミンCの32倍もの抗酸化作用があることが分かり、2002年化粧品への実用化に成功しました。
さらに日本オリーブの研究所は、オリーブ葉にさらなる有用性を求めて、地元大学との共同研究を続けます。そして2010年には微生物の発酵によって、ビタミンEよりもはるかに高い抗酸化効果をもつ「新規高機能成分Bオリボール」を開発しました。
発酵に使う酵母として研究所が採用したのは、なんと牛窓の”オリーブの花”から採取した黒酵母です。
さわやかな香りと高い変換効率をもっており、この発見はその後の「Bオリボール」の量産・化粧品への実用化に欠かせないものとなりました。
日本オリーブの研究所では、”オリーブを生かしきる”ことで、機能性の高い新素材を開発しています。
1973年 | 世界初「オリーブ果汁」配合化粧水「グリーンオリーブM(販売終了)」を製造。 |
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2000年 | 国際化粧品原料に「オリーブ果汁」を登録。 |
2002年 | オリーブ葉エキスを実用化 「オリーブマノン 薬用ホワイトニングシリーズ」を発売。 |
2010年 | 共同研究で「Bオリボール」(抗酸化性化合物及びそれを含有する組成物の製造方法、並びに、それに用いられる新規微生物)の特許を取得。 |
2019年 | 共同研究で「Bオリボール」(オリーブ葉抽出物を酵母処理することにより得られる抗酸化物質)の特許を取得。 |
2021年 | Bオリボールを実用化 「オリーブマノン エスペランサ エマルシオン」(化粧液)を発売。 |
日本オリーブでは社内に研究所を設けることで、新規成分の開発・応用・実用化を一手に行っています。
たくさんの人にオリーブの良さを知ってもらい、使ってもらえるように、日本オリーブの研究所は活動しています。
日本オリーブは、オリーブの本場スペインのトルトサに自社農園を所有しています。
現地のネットワークを通じて、日本の総合商社ではアクセスできないような地元に密着した高品質なオリーブオイルの情報を得て、直輸入しています。
スペインから輸入されるオイルは、輸入前と輸入後の2回品質検査を行います。
輸入後の検査は科学的なものも含めて全て自社の研究所で実施。国際オリーブオイル(IOC)の基準よりも厳しい自社基準を定め、合格したものだけを製品化しています。
日本オリーブには、スペインで師事を受けた鑑定士が率いるテイスティングチームがあります。
品質の良さはもちろんのこと、日本人に好まれ、日本の食卓に合うおいしいオリーブオイルを厳選しています。
日本オリーブでは、毎年12月頃に100%牛窓オリーブ園産のオイル「エキストラバージンオリーブオイル うしまど」と、さらにその上を目指す「エキストラバージンオリーブオイル うしまどスペリオル」を発売します。
オリーブ栽培のプロ・研究所による品質管理・ブレンド技術を結集した「うしまどスペリオル」と「うしまど」は、お客様も、日本オリーブの社員も毎年心待ちにしているオリーブオイルです。
エキストラバージンオリーブオイルうしまど スペリオル |
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2019年 | Olive Japan | 金賞・特別賞 |
2021年 | ニューヨーク国際オリーブオイルコンテスト | 金賞 |
エキストラバージンオリーブオイルうしまど |
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2020年 | Olive Japan | 金賞 |
2021年 | ニューヨーク国際オリーブオイルコンテスト | 金賞 |
エキストラバージンオリーブオイルトルトサ(自社農園産) |
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2019年 | ロンドン国際オリーブオイル品評会 | 銅賞 |
赤屋根 ガーリックオリーブオイル |
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2019年 | ロサンゼルス国際オリーブオイル品評会 | 銅賞 |
その他、受賞歴はこちら >>
日本オリーブは、オリーブオイルの味・品質を自社の研究所で確かめているので、自信をもって商品を送り出しています。
日本オリーブの食用オリーブオイル
商品名 |
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特徴 | 単一品種 若々しいグリーンフルーティ風味 |
4品種をブレンド フルーティでコクがある |
精製オリーブオイルに EXオリーブオイルをブレンド |
くせのない精製オリーブオイル | オリーブオイルでにんにくと唐辛子の 風味を引き出した香味油 |
用途 | 生食がおすすめ パン・野菜・果物など/和食にも |
生食がおすすめ 全粒粉のパン・野菜・果物など |
加熱調理用 地中海風の調理に |
加熱調理用 和・洋・中を選ばず、毎日の料理に |
アヒージョやぺペロンチーノ 炒飯や料理の隠し味に |
容量 | 180g/450g | 180g/450g | 180g/450g | 180g/450g | 180g/450g |
レビュー (22年4月) |
日本オリーブは、オリーブに秘められた価値を発掘し広めていくための活動を行っています。
一般に知れ渡っている食用油としてのオリーブだけではなく、果汁・葉・花などオリーブ全ての力を引き出し、人々の役に立ちたい。その中核を担っているのが、社内の研究所です。
オリーブにはまだまだ生かしきれていない価値があると確信し、日本オリーブの研究所は研究開発を続けています。
瀬戸内の美しい島々を見渡す丘にある「牛窓オリーブ園」がわたしたちの活動拠点です。約2,000本のオリーブが茂る園内にはハーブ園や幸福の鐘の丘などがあり、家族でくつろげる観光スポットとしても知られています。山頂にあるショップには当店で販売されている化粧品、食品、オリーブの鉢植えなどが並び、展望台からは周囲の景色をぐるりと360度眺めることができます。初夏に咲く白いオリーブの花、秋に色づくオリーブの実、そして年に一度、大勢のお客様でにぎわう収穫祭と、四季折々の表情を楽しんでいただけます。
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